避妊用ピルの種類と選び方
現在日本で使われている避妊用ピルはホルモン剤の使い方により主に二種類に分けられます。
三相性ピル
ホルモンの入っている錠剤が３種類あります。順番通り飲むことで女性の体のホルモン状態に合わせて考えられていますので、不正出血が少なく、安定した月経周期が作りやすいと言われています。
アンジュ、トリキュラー、ラベルフィーユなどありますが、当院ではジェネリックのラベルフィーユを採用しています。
ホルモンの中身は各社同じですが、ジェネリックにすることにより、安く治療することができます。
一相性ピル
ホルモンの入っている錠剤は1種類ですので、日数を少し変えることにより月経の調整（少し早めにしたり遅くしたり）がしやすくなります。また三相性ピルとは黄体ホルモンの種類が異なりますので、ニキビに良いという人もいます。
マーベロン、ファボワールなどがありますが、当院ではジェネリックのファボワールを採用しています。
どちらも避妊効果に差はなく、また料金も同じになります。
今まで、アンジュ・トリキュラーであった方はラベルフィーユへ、他院でマーベロンを処方されていた方はファボワールを使ってみてください。
そのほかの使い分けに特に決まりはありませんが、三種類（ホルモンの入っていない錠剤を入れると四種類）をきちんとお薬を飲むことに抵抗のない方は三相性。錠剤の種類が少ない方が楽と思われたり、時々月経の時期を変えたい方は一相性という使い方でもいいかもしれません。
どちらも月経痛などの治療用ではありませんが、月経痛改善・月経量を減らす効果もあります。
お薬により体調が変わることがあるようですので、1〜2ヶ月試してから決定することもできます。
参考 月経痛がひどい場合などの治療薬
ルナベル、ヤーズ、ジェミーナなど月経痛用の治療薬（保険適応）には、避妊用のピルと同様のエストロゲン（女性ホルモン）とプロゲステロン（黄体ホルモン）が使われていますが避妊用ではありませんのでご注意ください。