月経をずらすことはできますか?
旅行や試験・試合などに月経が重なってしまうとき、
治療用ピルを服用することで、月経の時期をずらすことが可能です。
一時的な使い方ですので、月に何回も行うことはお勧めしません。
- 月経を遅らせる方法(一般的)
- 月経を早める方法(時間に余裕があるとき)
の2つの方法があります。
月経を遅らせる方法
お薬を使うことで、予想される月経を遅らせる方法です。
旅行までに、1〜2週間しか余裕がない時はこの方法しかありません。
予想される月経開始日(生理が来そうな一番早い日)の1週間くらい前から、治療用ピルを開始します。
飲んでいる間は月経が来ませんので、旅行など生理が来てほしくない最後の日まで続けます。
飲み終わって1週間以内に月経が再開します。
使い方のイメージ
・予想される月経開始日まで、2〜3日しかないときは間に合わないことがあります。
・人によっては、吐き気や頭痛がありますが、ひどくなければ旅行中も続けて飲むことになります。
・1か月以上内服を続けることは通常できません。また内服が終わって、1週間以上たっても月経が来ないときは一度受診をお願いします。
・35歳以上でたばこを吸っている方や、高血圧、血栓症の既往、乳がん治療中など服用できない方がいます。
・排卵後からの内服の可能性が高いので、妊娠している可能性(避妊しないで性交渉したあと)などの方には、使用はお勧めしません。
月経を早める方法
月経の5日目から14日ほど薬を使うと、月経を早く起こすことができますので、時間的に余裕があるときはこの方法も可能です。
早めに生理をおこしてしまうので、旅行中などに飲んでいる必要がありません。
使い方のイメージ
・月経の開始はある程度調整できますが、終わる日は人によって異なりますので、月経の最後のあたりで旅行と重なってしまうことがあります。
・35歳以上でたばこを吸っている方や、高血圧、血栓症の既往、乳がん治療中など服用できない方がいます。